ダイビング高圧ガス安全協会
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バルブのメンテナンス

スクーバタンク使用後は、タンクバルブ部にも水をかけて海水を洗い流すようにする。

洗った後は必ず、バルブを瞬間的に開いてバルブ内部に残った水を吹き飛ばしておく。

 レギュレーター接続部についているOリングを点検し、硬化していたり傷がついているものは交換する。

バルブの開閉が固くなったものは、メーカーに出してオーバーホールを依頼すること。

◎バルブOリングの注意
バルブOリング タンクのベル部接続部Oリングは、必ずメーカー指定規格のものを使用する事。

2008年、ダイビング中にOリングが破断し、激しく空気が吹き出す事故が発生。
幸いにも水深の浅い場所で、事故に遭遇したダイバーがプロダイバーで、大事には至らなかった。しかしこの事故は、パニックを誘発する危険性もあり、同様の事が起きないよう十分な注意が必要である。

調査の結果、バルブメーカーの指定と異なる規格のOリングが付けられていた事が、主たる原因である事が判明。

バルブOリングの規格に関してやっかいな事は、タンクバルブのメーカと種類によって規格が異なる事である。この規格にはサイズの他に素材の材質と硬度も指定されている。
この部分のOリングにはタンク内の高圧が直接かかるため、汎用品Oリングより硬度の高いもの(90°)が指定されており、注意が必要。
硬度を指定しないでOリングを購入すると適さない硬度(70°)のものが供給されてしまう。

硬度90°のものは70°に比べて耐久性が悪いので、Oリングの傷やひび割れなどを頻繁にチェックする必要が有る。また、この部分のOリングにはグリスを塗ってはならない。

現在、最も多く使用されているタンクバルブのOリング規格は下記の通り。
 (2008年2月現在の情報)
Oリング規格材質硬度用   途
P-11NBR90°ハマイバルブのレギュレータ接続部用(太)
AS568-014NBR90°(細)
P-12.5NBR90°旭バルブのレギュレータ接続部用
当協会では、上記タンクバルブ用Oリングとタンクとバルブ接続部のOリングを販売しています。
案内は、「販売品のページ」ご覧下さい。


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