ダイビング高圧ガス安全協会
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★安全・安心の表示

◎タンクの「定期自主検査」と「検査済ステッカー」の貼付

スクーバタンクに関して、ユーザーに「安全・安心」を提供するには何が必要であろうか?
「安全・安心」の「安全部分」は、そのタンクがきちっとした基準に基づいて定期検査をに合格しており、安全性の高いタンクであることが、ユーザー自ら確認できるような仕組みが必要であろう。

 スクーバダイビング業界としては、年1回行うスクーバタンク自主検査の内容を定めているが、この検査に合格したしるしとして、ステッカーなどをタンクに貼る事によってユーザーが分かりやすくすべきである。

 また、ステッカーが貼ってあるタンクは何を意味しているのかを、広くユーザーに広報する必要もある。またステッカー貼付を実施するには、その管理方法についてもダイビング業界内で検討する必要がある。

 併せて、出来得れば「スクーバダイビング業界自主基準」に基づいてタンクの定期点検を行ってる事業名をも広報し、スクーバタンクの安全性確保を心がけている事業者を支援したいものである。

定期点検済みタンクにステッカーを貼る事は、アメリカ圏内では比較的良く行われており、中には、ステッカーを貼っていないタンクへの空気充てんを断る充てん所もあると聞いている。


★クリーンエアー

ダイバーに供給されるスクーバタンク内の空気は、呼吸用として純度の高いものでなければならない。ユーザーに対する「安全・安心」のもう一方「安心部分」は、充てんされている空気が、呼吸用空気としての品質を十分基準を満たしている事であろう。

 ここで基準といったが、平成元年2月1日付で、JIS規格の中に「スクーバ用圧縮空気基準」というものが制定されている。しかしこのJIS規格は、2001年12月20日付でJIS規格からは外されてしまった。

 JIS規格から外れる時の話しでは、「全体的な方針として、JISは業界自主基準に移行すべきであり、業界自主基準に移行できない合理的な理由のあるものに限ってはJIS規格として残す」という事であった。

 もし今後ダイビング業界自主基準として「スクーバ用圧縮空気基準」を制定するならば、当然ながら旧JIS規格の「圧縮空気基準」を踏襲すべきである。

 この基準の注目すべき点は、非常に簡便に空気の質を測定できる「検知管」をJISとして認めた点であり、測定の目的が「不純ガスがどの値混じっているか。」ではなく「一定基準より多いか少ないか。」だからである。この検知管方式が認められたことによって、大型で高価な検査設備は必要なく、ダイビング事業者が自ら簡便に検査を行うことが可能となった。

(業界自主基準「スクーバ用圧縮空気基準」はこちらをクリック

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